7/27(金)【2日目】


朝5時。ホテルからのモーニングコールで目が覚めます。
朝食を用意しているので食べていってくださいとのこと。
前日のばたばたの疲れもありながら、早起きして朝食をいただいてバスに乗り込みます。

昨日何度もぐるぐる回った上海浦東空港に到着し、バスに乗り込み、上海の中心市街を横目に虹橋空港へ。今回は無事貴陽空港行きの便は飛ぶ様子で皆一安心。早く来たおかげで空港内でしばらく自由時間。それぞれ空港内のショップを満喫して国内線に乗り込みました。

この間、翌日のステージの演奏曲目について、現地の誘導担当ボランティアの李(リー)さんとやり取り。なお、旅行会社にお願いしたガイドの姚(ヨウ)さんと、李さんとやり取りする際は、中国で使えるLINEのようなアプリであるWeChatを自分達もインストールして活用しました。中国の多くの方が使っているとのことでした。

離陸がだいぶ遅れたのですが、何とか貴陽に着いて、ガイドの姚さんと合流。なぜか貴陽空港にはくまもんショップがありましたが通り過ごしてバスへ。ここから約2時間、山がちの風景を見ながら高速道路を進んでいよいよ本日の会場・宿のある下司古鎮へ。

フェスティバル会場の入り口に着いて、誘導担当の李さんとご対面。凱里の学生さんで、日本語を勉強しており、今回のボランティアに応募したそうです。合わせて出演者証とバッジ、帽子が配られて、国際フェスティバルに参加するということを実感しました。別ルートで一足早く現地入りしていたメンバーとも合流。

まずは宿に向かいます。下司古鎮は、昔ながらの風情を残した建物が並んでおり、観光地になっているとのこと。
川沿いに並ぶ昔ながらの建物が、まるで千と千尋の神隠しに出てくる温泉宿のようで、美しい景色に団員のテンションも上がります。

宿はリゾート地のホテルという感じで、とてもお洒落。なのですが、エレベーターがないため、トランクを運ぶのがなかなか苦労しました。(元々は凱里市のホテルに泊まるはずだったのですが、昨日急遽こちらに変更になったとのこと。)

着替え場所は現地になさそうなので、ホテルにて、女声は浴衣に、男声は作務衣に着替えます。ホテルの外で軽く発声・曲の確認をして出発します。やはり浴衣と作務衣は目立つので、会場に向けて歩く間、たくさん写真を撮られます。

開幕式は20時から。会場は下司古鎮蘆笙広場という、こちらも風情のある建物に囲まれた屋外(!)の会場。スクリーンに映像が映し出されます。たくさんの方が詰めかけており、中には建物の屋根の上から見ようという人もいました。

いよいよ中国国際民謡合唱祭&IFCM世界ヴォイス・カンファレンス開幕。主催者やIFCMのエミリー・クオ・ヴォン会長など、挨拶が続いた後、地元トン族の合唱団が最初に歌い、各団が数曲ずつ歌っていきます。
アジア・パシフィック・ユースクワイヤのパワフルな演奏やイタリアの合唱団の楽しい演奏、ガボンの合唱団の踊りつきのパフォーマンスが繰り広げられる中、いよいよEvergreenの順になります。

舞台裏に回って少し声出しをして、ステージに立ちます。
スウェーデンの楽しい曲を歌ったあと、武満徹の「翼」を演奏。最後は中米グァテマラの「El Espanto(お化け)」を振り付きで演奏。
屋外のマイクを通した演奏で、音響的にどう聞こえたかはわからないのですが、演奏旅行最初のステージで、Evergreenの得意とするレパートリーを披露し、大きな拍手をいただきました。

終了後は遅い夕食。冷えたビールで乾杯!早起きしてバス・飛行機・高速バスの長い移動のあと、現地でのリハーサルも声出しもほとんどできない中、慣れない屋外ステージ・マイク付きでの本番で、これ以上ないくらい過酷な状況でしたが、最初のステージを集中して終えることができ、この日の乾杯・夕食は格別でした。

翌日もバスで移動して、午前と夜に本番を控えており、もはや何が起きても、ステージの上で自分達のやるべきことをやるという肝が座ったのは、この日の経験からかもしれません。


<演奏プログラム>
・“Dans” ropte Felen
・翼
・お化け

<文責:K.S.>