28日(日)

グァテマラ出国

今までの1週間が幻であったのかのような、静かな朝となった。しかし、何人かのメンバーの前には、蓋が閉まらないスーツ・ケースという現実が横たわっていた。ポスターやトロフィーをいただいたり、おみやげにコーヒーを買いすぎたり、思い当たることはいくつかある。他の人と空きスペースをやりくりして、何とか事なきを得た。

The Australian Voicesのメンバーは、指揮者のStephen Leekさんをはじめ、何人かが宿舎の外の通りまで見送りに来てくれた。Leekさんには、「オーストラリアにいつか来て欲しい」ということで、オーストラリアの自然を撮った本までいただいた。今回の旅では、他の合唱団のメンバーと接する時間が多かったことが本当に大きな収穫だった。

空港近くの民芸市場に寄った後、空港でチェック・インを済ませ、1週間お世話になったコロ・ビクトリアのみなさん、そして白石さんともお別れの時を迎えた。空港のロビーでは、コロ・ビクトリアとEvergreenの歌の交換で別れを惜しんだ。警備の人も、注意するのではなく、歌を聴く人の輪を取り囲んでいた。

でも、彼らとは“Adios(さようなら)”ではなく、“Hasta pronto(また今度)”なのだ。コロ・ビクトリアは、来年の夏に京都で開かれる世界合唱シンポジウムの招待合唱団に選ばれており、来日する予定である。今度は我々がお手伝いする番だ。

白石さんには、出発ゲートのすぐ外まで見送りにきていただいた。思えばこの1週間、通訳としての仕事を超えて、細かい交渉などもしていただき、お世話になり通しだったと思う。食事の時などに、ときおり素に戻った台詞があるのも楽しかった。本当に、ありがとうございました。

来るときは夜で見えなかったけれど、帰りの飛行機からはグァテマラ・シティの街並みが良く見える。ワークショップの会場への行き帰りに通った、街区の間の谷にかかった橋なども見え、いろいろなことがあったのを改めて思い出した。帰りはヒューストンでの1泊を含め、ここから日本まで、1日半の長旅だ…。

<文責:白須英治>