ENLACE CORALの参加合唱団を参加国のアルファベット順でご紹介します。

<文責:広本篤>

The Australian Voices
(オーストラリア)

指揮の先生はStephan Leekさんとおっしゃいます。先生なのですが、とても気さくで話しやすい方でした。以下はぼくとStephan先生との会話の一部。

Stephan 「君は、名前はなんていうんだい?」
「アツシ(Atsushi)ですよ」
Stephan 「なに!? Sushi!? お前『寿司』っていうのか(笑)。寿司なら私も食べたことあるよ!」
「いや、だから“アツシ”……だってば」
Stephan 「そうかそうか、寿司か! HAHAHA……!」
「いや、その……」

彼らの奏でる音色はとても美しく、彼らが教会で歌ったミサ曲は一生忘れられないと思います。彼らを見つめながらぼくは涙していたくらいですから。

Grupo Vocal Leo
(キューバ)

彼らの声もまた素晴らしいのですが、その声からしてやはりというか、体つきも立派な方が多かったです。とくにベースの方々の剛健な体躯が印象的でした。
「きっと熊でも倒せるんじゃないか」
「副業でスゴイことをやっているにちがいない」
と我々がうわさするほどでした(それほどカッコよかったのです!)。
ところが(というのも不心得ですが)話してみると、とても親切な方々で感動!アナウンスのスペイン語が理解できず困っている我々に、
「スペイン語わかるかい? 彼らは○○と言っているんだよ」
とやさしく英語で教えてくれたり、彼らの合唱のレクチャーで初見の譜面を渡しながら、
「きみはベースかい? じゃ、おれといっしょだ。みてごらん、そんなに難しくない、カンタンだ。まずこのリズムは……。」
と、手に取るように丁寧に教えてくれたりしました。「ほんとにありがとう!」という気持ちでいっぱいです。
彼らの演奏はとにかくカッコイイ! 身のこなしひとつひとつがセクシーなのです! 彼らの体からあふれ出てくるようなリズム(あれはサルサでしょうか)、自然と我々もつられて腰が振れてくるのでした。

Coro Victoria
(グァテマラ)

この合唱祭のホスト合唱団。ほんとにほんとにお世話になりました!

彼らはつきっきりで我々Evergreenのお世話をしてくださったのですが、ぼくはその中のイェネルくん(20歳)ととても親しくなりました。

我々がお土産を買いに行ったときのことです。

「この小さなヒスイの置物いくらですか?」
店員 「125ドル(約12500円)です。」
「(ひゃっ、125〜!? 1万円越えてんじゃん!!)う、う〜ん……」
イェネル 「それは高いよ! 20ドルにならないかい?」
店員 「う〜ん、わかった、20ドルでいいよ。」
「(おいおい! 6分の1かよ! 2000円かよ!)イェネル、ありがとう!」

危うくお土産が小さなヒスイの置物1個だけになるところでした。

また、イェネルは向学心旺盛で、いっぱい日本語を勉強していました。

イェネル 「”Let's Go”って日本語でなんていうの?」
「いきましょう、だよ」
イェネル 「イキマソー?」
「いやいや、いきま“しょう”だよん」
イェネル 「Si, Si! イキマソー!!」
「(ちょっと違うんだけど……)Si, Si! いきまそー!」

イェネルにつられて、ぼくの日本語もおかしくなってしまいましたが(笑)、この「イキマソー!」は間違いなくこの旅の流行語の一つになりました。

彼らは毎晩我々の宿舎にわざわざ泊まり込みでいてくれて、我々が快適に過ごせるように配慮してくれました。それでいて毎日のように我々と一緒に演奏するのですから、ほんとに頭が上がりません。感謝でいっぱいです!

コロ・ビクトリアは2005年、今度は日本の合唱祭で来日することが決まっています! またイェネルたちに出会えること、楽しみにしています。

Orfeón Escuela Normal Jalisco(メキシコ)

とにかくノリのいい方々でした! 間違いなく全ての合唱団の中で群を抜いたノリでした。

とある演奏でのこと。その曲はリズムに体を動かして楽しむ、という曲だったのですが、ある男性団員が隣の女性団員と手をつなごうとしているではありませんか! もちろん本番中、しかも一列目でですよ! その方は演奏中、何度も手をつなごうと努力してらっしゃいましたが、努力の甲斐なく、彼は手を「ぺしっ!」と叩かれ、軽くあしらわれていました(笑)。

きっと彼らは演奏をしようとして演奏しているのではなくて、日々の生きざまを音楽という形で表現してるにすぎないのかな、と思いました。へんに肩に力が入ったりしない姿勢がとても素敵でした。

ぼくも今度、演奏中にトライしてみようと思います(主旨が違う?)。