23日(土)
<9月23日>
生月島で迎える2度目の朝。 今日は開発総合センターでの演奏会の日です。 大敷食堂で朝食を頂いた後、マイクロバスで会場へ向かいました。
前日の山田カトリック教会と比べると開発総合センターのホールは広く、ステージに立つととても開放的な気持ちになりました。 今日の演奏会は今回の一連の公演の中で一番曲数が多いこともあり、リハーサルでは立つ位置や響きなどを細かくチェックしました。
その間にも昨日と同様に、今日の公演を広報するアナウンスが何回か聞こえました。お客さんたくさん来てくれるでしょうか?
控室で大敷食堂の皆さんが作って下さったお弁当を食べていると、そこへさらに蒸かしイモの差し入れが! 昨日の島内観光中に一袋100円のサツマイモが売り出されている光景を何度か見かけて、そのたびに団員が「食べてみたいな〜」と言っていたことを思い出しました。 ガイドの大浦さんが大敷食堂にそのことを伝えたところ、食堂の方で準備して下さったのだそうです。 地元のサツマイモは色も鮮やかで、ホクホクとしてとても味わいがありました。
一方、受付の準備なども、生月の皆さんのご協力により淀みなく進めることができました。 今回の旅行では、本当に地元の皆さんのこうしたささやかな、でもとても温かい親切さに至る所で支えられているのだと、改めて実感しました。
そして、いよいよ演奏会が開演。
この日の演奏では、前日の山田カトリック教会での演奏とうって変わって、これまでEvergreenが培ってきた日本の曲、世界の曲の演奏を中心に行いました。
曲目は以下の通りです。
- 【第1部】
- Leek:Morning tide
- Gibbons:The Silver Swan
- Palestrina:Sicut cervus desiderat
- Monteverdi:Io mi son giovinetta
- 信長貴富:さくら
- 信長貴富:赤とんぼ
- 瑞慶覧尚子:てぃんさぐぬ花
- El Espanto(お化け)
- El Ferrocarril de los Altos(高原列車)
- 【第2部】
- A列車で行こう
- 小倉朗:ほたるこい
- いずみたく:見上げてごらん夜の星を
- Ives & Russel:竹田の子守唄
- 信長貴富:とむらいのあとは
- 武満徹:翼
- 千原英喜:天地始之事
- 【アンコール】
- 武満徹:島へ
- 信長貴富:島唄
- Leek:Morning tide
終了後はロビーコール。 生月では今回のような合唱の演奏会が開かれたことが殆どなく、お客さんにも馴染みが薄いということで反応が気になったのですが、帰り際のお客さんからの温かいコメントやアンケートをたくさん頂きました。 「お化け」と「高原列車」も、子供連れのお客さんにはとても楽しんでいただいたようです。 笑顔いっぱいで帰るお客さんを見ながら、本当に生月に来てよかった!と思いました。
生月島最後の夜となるその日の打上げは、大敷食堂に、今回お世話になった関係者全員が集まって賑やかに行われました。 お刺身、焼きサザエなど新鮮な素材が盛り沢山で、とても豪華な宴となりました。 これだけの素晴らしいおもてなしに対するお返しとして、私たちができるお礼といえば、やはり歌しかありません。 男声(+一部の女声…)による「斎太郎節」「いざたて戦人よ」に始まり、最後に全員で「またこの地を訪れて皆さんと交流したい」という気持ちを込めて"Come again"を歌いました。 毎日美味しい食事を用意して下さった大敷食堂の皆さん、そして地元の関係者の皆さん、本当に有難うございました!
その後は船員福祉会館に戻って、団員だけの2次会へ…。生月での最後の夜をリラックスして過ごすことができました。 明日は平戸の田平教会で最後の本番です!
【執筆:荒川美帆】